Q1 だれが、いつ囲碁を発明したか?-2007.02.01-

 「オセロ」は一九七二年(昭和四七)、日本の長谷川五郎さんが考案した新しいゲーム。一方、兄貴分である「囲碁」の歴史は、少なくとも数千年という長い年月をさかのぼる古いゲームです。

 中国には、「囲碁四千年」という言葉がありますが、確たる証拠は見当たりません。いわば黄河流域の古代文明の黎明期と同じころ、すなわち人類の文明や歴史の曙時代の発明?とされています。

 あくまでも伝説ですが、中国の堯帝(伝説上の聖王)が考案したというのです。丹朱という息子があまり賢くなかったので、囲碁によって賢明な皇帝に育てるのが目的でした。

 ところが、堯帝は庶民出の舜を次の皇帝に定めました。ということは、丹朱には囲碁での教育に成功しなかった、ということになりましょうか。

 さて、現代の日中プロ棋士の一部には、「こんなに面白いゲームは人間ではなく、神様が発明したとしか思えない」と信じている人もおります。

 何分にも、数千年前の太古からの話ですから、仙人や神様が登場しても、あながち不思議ではないのでしょう。

Q2 碁盤・碁石は占いの道具だった?-2007.02.01-

堯帝

 文明が未発達な古代においては、自然の営みや社会生活の仕組みの基準を占いによって定めようとしましたが、ここでもう一度、堯帝に登場してもらいましょう。かれは碁盤や碁石を道具として占いを行い、天下を治めたという説があるのです。

 現代の標準碁盤(19路盤)でいえば、三六〇の交点は一年の日数を表し(真ん中の星は天元ないし太極と称します)、碁盤を四等分して四季を示していたと考えられます。

 また、白石は昼(陽)を表し黒石(陰)は夜を表しましたが、堯帝は占いや八赴をつかさどる皇帝だったというのです。

Q3 殷代に「棊」の文字があった?-2007.03.01-

甲骨文の「棊」

 「棊」という文字は、碁の古代語です。さて、この文字がいつごろから世に現れたかというと、中国の殷代(前一六世紀ー前一一世紀)と思われます。

 この時代での甲骨文とは、動物の骨や亀の甲羅に刻まれた古代文字ですが、占いや易の記録を残したものといいます。数ある甲骨文の中に「棊」という文字が一つだけ、ある辞書に載っておりました。

 ただし、この文字が現代で言うところの囲碁ゲームを意味していたのか、あるいは地名なのか、はたまた別の意味なのかは諸説あって迷います。

 ファンとしては、ともかく囲碁を表す文字であってほしいと願うばかりです。

Q4 孔子は囲碁を知っていたか?-2007.03.01-

 春秋時代の思想家である孔子(前五五一-前四七九)が、はたして囲碁を知っていたかという点は明確ではありません。ただし、孔子の弟子たちが著した『論語』の中に「飽食終日、無所用心、難矣哉、不有博?者乎、為之猶賢乎己」(腹いっぱい食べて頭をはたらかせることなく無為に日を過ごすよりは、(盤)双六や囲碁でもしているほうがまだましである)とあります。

 この文章の真意を探ってみると、孔子は囲碁を知らないわけではないことが分かります。といっても心底から礼讃しているほどでもなく、双六や囲碁はたんなる暇つぶしの道具に見立てているにすぎません。孔子はかつて、囲碁に熱中して失敗した経験があったのかも知れません。

 孟子(前三七二-前二八九)も囲碁について述べています。『孟子』には「今夫?之為数小数也、不専心志則不得也。?秋通国之善?者也」(その囲碁の遊びはつまらない技であるが、心を一つにして学ばなければ上達しない。?秋は天下の囲碁の名人である)とあります。

 孟子のほうが、やや囲碁に堪能だったのかも?

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