囲碁の豆知識Q41〜Q44 日本棋院 囲碁雑学手帳 転用
Q41 プロの名言・名語録とは?-2009.12.01-
プロの名言・名語録の一部を集めてみました。どのように受け止めるかは人それぞれですが、なかなかに含蓄のある言葉も含まれております。
「凡そ棊は、己を守り、彼を攻むるにありて、大観に達するこそ、その本旨に候。ことは闘いにあるも、志は治国平天下に存すれば、智仁勇の三徳は碁の本体なり」 本因坊算砂
「勝負のみにて強弱を論ずるは愚のはなはだしきなり。諸君子、運の芸と知り給え」 幻庵因硯
「知らぬことは考えてもなかなか見えぬものなり」 本因坊丈和
「囲碁は遅いも早いも力である。へたがいくら長く考えたとて妙手の出るはずはない」 本因坊秀栄
「いったい何を考えているんだ。天下の秀甫のノゾキだぞ!」 本因坊秀甫
「碁が自分の生命と思っているからやれるので、とても頼まれてやれることではない」 本因坊秀哉
「布石の時からヨセのことを考えなきゃいけない」 鈴木為次郎
「いくら碁が幽玄なものであり、どんな名人が出来たにしても、それを味わってくれる人がいないと碁は発達しない」 瀬越憲作
「碁とはなんぞや、ケンカである。ケンカは切りから始まる。碁は断にあり」 細川千仞
「第一手、軽率なり」「黒5の手が敗着でした」 向井一男
「サア、ここは百万光年考えてもわからんぞオ」 木谷実
「神様と碁を打つと、十手くらいで負けてしまいます」 呉清源
「取られてしまった、みんなとられてしまった。石も名人もみんな取られちゃった」 坂田栄男
「盤上に石をばらまき、そこから詰碁を考えます」 橋本宇太郎
「自分が考えるのは気にならないけど、待つほうはつらい」 橋本昌二
「今日の蛤は重い」 梶原武雄
「プロはアタリを打つときは大変悩む」 安倍吉輝
「こんなに面白いゲームは、神様が創ったにちがいない」 依田紀基
「囲碁は、知能と人間性を発達させるすばらしい教育的手段である」 鄭壽鉉
「(囲碁は)人類の考え得るもっとも面白いゲームだ」 笠井浩二
Q42 囲碁の格言・ことわざは?-2010.01.01-
テクニックに関するのはむろんのこと、対局中の心得から駄洒落にいたるまで、古今の囲碁格言は少なくありません。判明しているだけでも五百以上にのぼりますが、基本的なものに限りました。
詳しくは『囲碁の文化史』(水口藤雄著、日本棋院出版部刊)を参照してください。
Q43 おもしろ術語・用語は?-2010.02.01-
ここでは宇宙・人体・動物についての術語・用語をえらびました。家族の皆さん、お弟子さんたちに披露して、煙にまいてみてはいかがですか。
宇宙に関する言葉
宇宙流・アポロ流・星目・四角星、天元
体に関する言葉
頭・目(眼)・目算・耳・耳の急所・小ビン(鬢)・鼻・鼻ツケ・アゴ(顎)・首を出す・肩ツキ・指運(ゆびうん)・腹ツケ・ヘソ(臍)・あぐら・身攻め・身を食う・肉付き・死に体
動物に関する言葉
イタチの腹ツケ・犬の顔・ケイマ(桂馬)・烏鷺・鬼手・カニ足・カニの目・カニバサミ・亀の甲・三羽烏・三雁行・木野狐(ぼくやこ)・キリンの首・サルスベリ・タヌキの腹づつみ・鶴の巣ごもり・鶴翼の陣・トンボ(形)・猫の顔・馬の顔・尻尾(抜け)
Q44 囲碁から発した日常語は?-2010.03.01-
多いと思えば多いでしょうし、少ないと思えば少ないかもしれません。知りうるかぎり羅列してみました。新聞・雑誌・テレビなどでも結構、使われていることに気付きませんか?
兄弟分の将棋にかんしてはよく分かりませんが、囲碁と似たようなものでしょうか。
読者各位がお気づきの点(下記以外の情報や語源などについて)がありましたら、お寄せ下さい。
囲碁から発した日常語
悪手・一目置く・一手・次の一手・打ち込み烏鷺・岡(傍)目八目・角番・鬼手・奇手・局面・玄人・黒白・形勢判断・結局・後手・碁盤縞・笊碁・終局・終盤・定石・勝負手・勝負所・序盤・素人・捨て石・先手・駄目(ダメ)・中盤・手抜き・中押し(なかおし)・ハメ手・布石・妙手・名人・八百長・ヨセ(寄せ)