【素材について】謎の「アオカ」

将棋に欠かすことのできない駒。
駒の価値は、素材・彫・作者などで変わってきます。
今回は、素材についてのお話です。
素材のいろいろ
いわゆる「高級品」とされる本つげは、つげ櫛や印鑑などにも使われていて、メジャーな存在と言えます。
楓も、日本では身近な樹木の一つですね。
そして、安価な木駒となると・・・登場する「アオカ」
アオカ・・・?
少し調べてみると、「カエデの一種」とのこと。
そして、「カエデは約200種類ある」とのこと。
えーー!ざっくりすぎません!?
「楓」の駒があるのに、「アオカ」の駒がわけられていて、かつ安いという不思議。
すっきりする回答にたどり着くべく調べた結果、ついに判明しました!
アオカ=ウリハダカエデ
ウリハダカエデは東北に分布しており、東北ではウリハダカエデを「アオカ」と呼ぶらしいのです。
東北と言えば、山形の天童市は言わずと知れた将棋駒の産地。
おそらく、天童で「アオカ」と呼ばれた駒が全国に広がったのでしょうね。
ちなみにこのウリハダカエデ、こけしやお箸にも使われているようです。
楓=イタヤカエデ
補足として、将棋駒の「楓」は「イタヤカエデ」を指すようです。
英語では「ジャパニーズメープル」と呼ばれ、ハーモニカやギター、家具など幅広く普及しています。
アオカと比べると、イタヤの方が目が細かく、艶があります。
まとめ
実は、社内でも漠然とした疑問があったこの問題の答えは、
アオカとは、ウリハダカエデのことである。
ご参考になれば幸いです。