柾目と板目とは?素材によって決まってる!?
お気に入りの素材は決まって、厚さも大体このくらい、
さっそく商品検索してみると、「柾目」「板目」という言葉が。
字面の似ているこの2つ。一体なんなのでしょうか。
柾目と板目

柾目(まさめ)
柾目は、天面に見える木目が平行に並んでいます。
特に、天面も裏面も柾目なものを「天地柾(てんちまさ)」と言います。
板目(いため)
一方、板目は、天面にいわゆる「板」の木目が見えます。
丸太の状態で皮目が天面側のものを「木表(きおもて)」、丸太の中心が天面側のものを「木裏(きうら)」と言います。
違いは原木の切り分け方
柾目の方が、長年ご使用いただいても狂いにくい、反りにくいと言われています。
そして、一般的に柾目の方が高価です。
盤はもともと、1本の大きな木(原木)から切り分けて作られます。
その際、柾目の盤をとるには天面の3倍以上の直径が必要になります。
本榧だと、200年とも300年とも言われる長い年月が必要になるのです。
その点、板目は柾目ほどの大木でなくても作ることができます。
こういった理由で、板目の方が安価なことが多いのです。
桂と新榧の木目について
では、素材別にみていきましょう。
新榧は「柾目」
前述したように、柾目は大木からとられます。
新榧は北米産の木(スプルース)で、大きいものでは高さ60m以上、直径1.8m程にもなります。
大木を輸入できるため、新榧盤は柾目がほとんどです。
本桂は「板目」
桂は?というと、桂は主に北海道~東北に自生する日本の木です。
こちらも新榧に負けないくらいの巨木ですが、年々数を減らしており、盤のとれる大きさの木もなかなかなくなってきてしまいました。
そういった背景から、本桂盤は板目がほとんどです。
まとめ
「柾目」と「板目」、それぞれの特徴を簡単にご説明しました。
柾目の方が、一般的に見栄えはいいですが、板目は一面一面とても個性的で、唯一無二。
先入観にとらわれず、ぜひ直接ご覧になって、お気に入りを見つけていただければと思います。