【お手入れの話】碁盤・将棋盤のメンテナンス
良い盤は、子供・孫の代まで代々大切にされているご家庭もあるかと思います。
今回は、より良い状態で、長くご愛用いただけるためのメンテナンスのお話です。
日々のお手入れ
まず、対局前には手を洗い、綺麗な手で使用することが大切です。
これは、盤に限らず、碁石や駒にも大切なことなので、気を付けるようにしてくださいね。
そして、ご使用後は木綿のクロスで乾拭きしてください。
使い古したTシャツを手頃な大きさにカットして使っていただくのもおすすめです。
特別なお手入れ
日々のお手入れについては、きっとご購入前にお店でアドバイスされている事が多いでしょう。
それでも、木は盤になってなお乾燥していくので、長く使うと艶がなくなってきたりします。
年に1度を目安に、ワックスやオイルを使って艶をとり戻しましょう。
ワックス・オイルの効果
★つやだし
★油分を与える
ワックスとオイルの違いは、ざっくり言うと固体か液体かというところです。
ワックスは、気温によって固さが変わり、慣れないとムラになりやすいため、はじめはオイルがおすすめです。
手順
日々のお手入れと同様のクロスに、オイルを1滴含ませます。
クロスによくなじませて、盤を軽く磨いていきます。
乾燥具合にもよりますが、大体1面に1滴ほどを目安にしてください。
実際に当店にあった中古盤を磨いてみました。

ハンドタオルで拭いています。

before(左) とても乾燥が進んでいたので、少し多めのオイルを使って磨きました。
after(右) 油分がぐんぐんしみ込んで、しっとりしました。
注意
新品の盤には、保護のための蝋が塗られています。
強く拭きすぎてしまうと蝋がとれてしまい、盤によくない状態になってしまいます。
ヒビやカビなどの原因にもなるので、優しく拭いてください。
まとめ
日々のお手入れと特別なお手入れで、盤の寿命は大きく変わってきます。
なんだか美容のお話みたいですが、何事も日々の積み重ねなんですね。
少し手をかけて、長くご愛用頂けたらと思います。
それでも気になる汚れがついてしまったり、目盛が剥げてしまったときは、当店でリペアできますのでお気軽にお問い合わせください。