【碁石】「号」と「mm」の関係
「碁石30号と言われても厚みがピンとこない」
そう思われたことはありませんか?
今回は、碁石の要素の1つ、号数についてお話していきます。
はじめに 碁石の3大要素について
碁石は大きく3つの要素でわけられます。
- 等級・・・雪印、実用など
- 原材料の産地・・・メキシコ貝、スワブテ貝など
- 号数・・・22号~
等級は、貝目の細かさ、美しさを表します。
原材料の産地は、端的に言うと国産か外国産かということです。
そして号数は、厚さを表しています。
たとえば、25号は7.0~7.4mm厚の碁石を指すのですが、いまいちわかりずらいですよね。
「号」とはそもそも何なのでしょうか。
号数とは、厚みを表す番号の数
指輪や服のサイズ、釣り糸など、「号」という単位は様々な場面で使われます。
この「号」はなんなのか?辞書を引いてみると・・・
ごう‐すう〔ガウ‐〕【号数】
順番や大きさなどを表す番号の数。
サイズの順番・大きさを示すものだから、指輪と碁石の考え方は違うというわけなんです。
それを踏まえて、碁石のサイズを見ていきます。
号数からmmに変換する方法
では、号からmmを導いてみたいと思います。
日本では大正時代の初めまで尺貫法で長さを表していました。
1寸=3.08cm
1分=1/10寸=0.308cm(3.08mm) ・・・1号
1寸はおよそ3cmで計算することが多いですね。
石の直径は、白石が7分2厘なので21.9mm、黒石7分3厘なので22.2mmになります。
余談ですが、当店では1寸盤を10号盤とも記載しておりますが、表記は違っても表す事柄は同じです。
この計算からすると、25号の碁石は・・・
25号=3.08(mm)×25(号)=77(mm)
7.7cmになってしまいます。
碁石の厚みの計算の場合、桁が1桁変わります。
1号=1分 ではなく
1号=1/10分=1厘
で計算することになっています。
そうすると、25号は0.308(mm)×25(号)=7.7mmということになります。
号数からわかる厚さは“原材料の厚さ”
「碁石25号は7.0~7.4mmの碁石を指す。」と初めに書きましたが、数字が合いません。
この誤差はなにかというと、25号というのは原材料のサイズを指すということです。
原材料を削り出す際、0.3~0.7mm薄くなって、25号の碁石ができるということなんです。
まとめ
碁石の厚さは0.308(mm)×号数より気持ち薄めってことでした。
商品ページにも記載されていますが、雑学として囲碁仲間さんとの小話になれば幸いです。