孔雀杢の彫駒が仕上がりました!
先日、お得意様からこんなご要望をいただきました。
「孔雀杢の彫駒はありますか?」
孔雀杢の彫駒・・・見たことがありません。
おそらく、ほとんど流通していないと思われます。
なぜかというと、孔雀杢や虎斑など杢の入った木地は、実用というより観賞用として使用されます。
美しい杢は、対戦時には気が散ることもあるからです。
観賞用として貴重な杢木地で駒を作るとなると、盛上げ駒が主流となるというわけなんですね。
普段からお世話になっている英月氏に相談したところ、英月氏は柾目を主としているため杢の駒木地を持っていないとのことでした。
しかし!駒木地を用意したら彫っていただけるとのこと!
英月様ファンの私としては、孔雀目の英月作彫駒を見てみたい!
今回のご希望の孔雀杢は、杢の中でも希少なものですが、なんとか駒木地を見つけ出し英月氏に正式に依頼しました。
そして、出来上がったのがこちら!


う、美しすぎませんか!?
唯一無二の自然の造形美、更に丁寧に磨き上げられ模様が輝いています。
そこに精巧かつ繊細な英月氏の書が調和して・・・
ご依頼主様のおかげさまで、とても良いものを拝見させていただきました。
補足として、英月氏は杢の駒だったら彫埋めにするのもおすすめとのことでした。
彫埋めだと表面がフラットになるので、木地に手描きしたような感じになり、木地の風合いを楽しめるとのことです。
とにかく杢好きにはたまらない逸品。
ご希望がございましたら、駒木地探しからいたしますのでお気軽にお問い合わせください。